
血液検査〜脂質
- 脂質に関する血液検査について
- T-CH(総コレステロール)
- 血液中に含有されるコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の総数です。含有総量が多い場合、動脈硬化などの疾患を引き起こす危険性が高くなります。肥満や糖尿病、太っていなくても体質によっては高値となる場合があります。痴呆の危険因子であるとも疑われています。
正常値は男性・女性とも:150 〜 219mg/㎗ - HDL-CH(HDLコレステロール)
- コレステロールは悪いものばかりでなく、HDLコレステロールは俗に「善玉コレステロール」と呼ばれる種類のコレステロールです。血管の内壁等に付着している余分なコレステロールを回収する役割があります。喫煙や肥満、運動不足などでHDLコレステロール値が下がる場合があります。
正常値は男性:40〜86mg/㎗、女性:40〜96mg/㎗ - LDL-CH(LDLコレステロール)
- 俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれるコレステロールの一種です。HDLコレステロールが血管の内壁等に付着している余分なコレステロールを回収する働きがあるのに対し、LDLコレステロールは肝臓から末しょう組織へコレステロールを運搬働きをするため、LDLコレステロールが基準値より多い場合、動脈硬化などを誘発する危険性があります。
正常値は男性・女性とも:70 〜 139mg/㎗ - TG(中性脂肪=トリグリセリド)
- 血液中の脂肪の一種です。基準値を超える場合、動脈硬化や心臓病や脳卒中などの生活習慣病リスクが高まります。数値が高くなる原因としては暴飲暴食、運動不足などの生活習慣が考えられます。最近では、中性脂肪も虚血性心疾患の危険因子とみなされるようになりました。また、1000mg/㎗以上になると急性膵炎を起こす危険があります。
正常値は男性・女性とも:50 〜 149mg/㎗