内科・血液内科 浜松市南区鼡野町にある 井原内科クリニック のホームページです
文字サイズを変更します テキストサイズ小 テキストサイズ中 テキストサイズ大

血液検査〜肝関連

  • 肝関連の血液検査について
  • T-Bil(総ビリルビン)
    ヘモグロビンなどに含まれている生成分解産物です。ヘモグロビンは肝臓で処理され、胆汁として排泄されますが、その途中で障害があるとビリルビン値が上昇します。
    正常値は男性・女性とも:0.3 〜 1.2mg/㎗
    D-Bil(直接ビリルビンまたは包合型ビリルビン)
    総ビリルビンのうち、水溶性のビリルビンを直接ビリルビンまたは包合型ビリルビンと言います。総ビリルビン値が高く、直接ビリルビン値もそれに伴って上昇している場合は肝炎や胆石、胆道がんなどが疑われます。
    正常値は男性・女性とも: 〜 0.4mg/㎗
    I-Bil(間接ビリルビンまたは非包合型ビリルビン)
    総ビリルビンから直接ビリルビンを差し引いたものを間接ビリルビンまたは非包合型ビリルビンと言います。総ビリルビン値が高く、直接ビリルビン値が上昇していない場合は間接ビリルビン値が高いことになります。この場合、肝臓の障害よりも赤血球が破壊されている(溶血性の貧血など)ことが原因となっている可能性が高いと考えられます。
    正常値は男性・女性とも: 〜 0.8mg/㎗
    LDH(血清乳酸脱水素酵素)
    LDHは肝臓、赤血球、筋肉、悪性腫瘍など身体中に広く分布するため、血清中のLDH活性の上昇はいずれかの組織に異常があることを示します。このためLDH検査は、どの組織が損傷しているかを知るためのスクリーニングテストとして利用されます。LDHには5種類のアイソザイムに分類され、LDH1・LDH2は心筋・赤血球、LDH4・LDH5は肝細胞・骨格筋に特に多く、病気によって増える種類が異なるので、LDHの値が高い場合にはアイソザイムを調べて由来する臓器を推定します。
    正常値は男性・女性とも:113 〜245U/l
    γ-GTP(ガンマジーティピー)
    肝臓の解毒作用に関係する酵素です。肝臓や胆管の細胞が壊れることで血液中に流れ出すことから「逸脱酵素」といわれています。γ-GTPが高くなる疾患には、肝臓の細胞が破壊される肝炎、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝などがあり、胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合にも高値になります。他の肝臓データに比べてγ-GTPが特に高いときは、アルコールによる肝疾患が考えられます。
    正常値は男性:70U/l以下、女性:30U/l以下
    AST(エーエスティ=アスパラギン酸アミノ基転移酵素)
    グルタミン酸とアスパラギン酸をオキサロ酢酸とαケトグルタル酸に相互変換する、細胞内の酵素です。従来日本ではGOTとも呼ばれていました。健康な人の場合、肝細胞が新陳代謝の過程で少しずつ壊れて、ASTやALTが血液中に流れ出しますが、病気などにより細胞が早いスピードで壊れると血中濃度が上昇します。AST値を調べることで肝臓機能障害の程度がわかります。
    正常値は男性・女性とも:10〜40U/l
    ALT(エーエルティ=アラニンアミノ基転移酵素)
    ASTとともに肝臓機能障害の指標となっています。従来日本ではGPTとも呼ばれていました。ASTは肝臓、心筋、骨格筋に多く存在しますが、ALTは肝臓の細胞にのみ存在します。そのため、特にALTはASTよりも肝臓特異的といえます。
    正常値は男性・女性とも:5 〜 40U/l
    ChE(コリンエステラーゼ)
    肝臓や血清中に存在し、コリネステル類を分解する酵素です。血清コリンエステラーゼ(ChE)活性は肝実質細胞の機能障害により低下するため、肝機能検査を目的に測定されます。また、有機リン、カルバメート系薬物では血清ChE活性が著しく低下するため、これらに関係深い農薬や殺虫剤による薬物中毒検査にも用います。
    正常値は男性・女性とも:200 〜 459U/l(測定法によって異なる)
    ALP(アルカリフォスファターゼ)
    大部分は身体組織中の細胞膜に存在し、一部が血清中に放出されて存在しています。細胞で産生が増加すると、血清中の濃度が上昇します。血清ALP活性の測定は、胆・肝系の疾患や骨疾患のスクリーニング検査、悪性腫瘍の肝転移・骨転移、甲状腺機能亢進症などの指標として検査されます。ALPは5種類のアイソザイムに分類され、ALP1・ALP2は肝臓、ALP3は骨に、ALP4は胎盤に、ALP5は小腸に由来します。ALPだけで特定の疾患を限定するのは困難ですが、アイソザイムを測定することにより、由来臓器を特定することができます。
    正常値は男性・女性とも:115 〜 359U/l
    LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)
    LAPはロイシンなどの蛋白質を分解する酵素で、肝臓膵臓などに多く含まれます。LAPは胆道から排泄されるため胆汁の中に多く含まれていて、胆管などの胆道系が閉塞し、胆汁がうっ滞すると、血液中のLAP値が高くなります。飲酒によってγ-GTPとともに上昇することがあり、妊娠でも月例ととに上昇しますが、分娩と同時に正常値に戻ります。
    正常値は男性:80 〜 170U/l、女性:75 〜 125U/l
お問い合わせは053-426-0003までお気軽にどうぞ 診療のご案内 診療のご案内